永代供養の注意点
合葬型は遺骨を取り出せない
永代供養では合祀墓、もしくは合同墓を利用し、ほかの遺骨と一緒にした状態で遺骨を管理してもらうという選択肢もあります。
この供養方法では費用が安く抑えられるというメリットがある反面、一度納骨してしまうと二度と取り出せなくなってしまうというデメリットもあります。
よって、将来的にお墓を購入したり、海洋散骨のような特殊な方法で供養を行う可能性がある場合は避けたほうがよいでしょう。
個別型も一定期間で合葬される
永代供養では個別に骨壺や安置スペースを用意してもらい、遺骨を管理してもらう方法もあります。
この方法は若干費用がかかるものの、遺骨を取り出せるという点ではメリットがあります。
しかし、このような永代供養であっても、遺骨を管理してもらえる期限は33回忌までといったようにあらかじめ決められていることが多く、この期限を過ぎると合葬されてしまうため注意が必要です。
維持・管理費の支払いが必要な場合もある
永代供養を行うために必要な費用としては、最初の段階で支払う永代供養料が挙げられます。
しかし、この永代供養料は一度支払えばよいのに対し、維持費や管理費のような定期的に支払わなければならない費用が発生することもあります。
以上のことから、永代供養を希望される場合は、長期的にみて必要なすべての費用の合計を計算しておくようにしましょう。
規約内容の確認や実際に見て判断することが大切
これらのほかに永代供養の方法はお寺や宗派、宗旨などによって異なる場合が多く、契約を結ぶ前には規約内容をしっかりと確認しておくようにしましょう。
また、供養方法は遺族が納得できるかどうかも重要であるため、実際にお寺へ足を運び、可能であれば遺骨を安置しておく場所などを見せてもらった上で判断するのがおすすめです。