時代の流れに沿った新しいお墓の形、納骨堂について詳しく知ろう!
納骨堂について把握しよう
納骨堂とは、1人や家族、パートナーなど自由な単位で遺骨を納めることができる納骨スペースのことです。
野外ではなく室内に設けられていることが多く、いきなり土に還すのではなくいったん骨壺のまま収蔵されて、いずれ未来にはどのようになるのかそれぞれの納骨堂によって違います。
1つの納骨堂の中にたくさんの納骨スペースが設けられています。
納骨堂を運営できるのは自治体、宗教法人などです。
自治体が運営しているのは公営納骨堂となり、応募条件や抽選がある場合もあります。
お墓の維持費用などと比べると費用を抑えることができるなどのメリットが現代のニーズに合っており、お墓の代わりとして納骨堂を選択する人が増えている傾向にあります。
特に都心部を中心に増えているようです。またお墓までが遠くなかなか参拝できないという人からの需要もあります。
お墓を撤去し、管理しやすい納骨堂に遺骨を改葬するというケースも多々あるようです。
納骨堂のメリットはどんなこと?
納骨堂のメリットは、お墓と比べると料金が安いという点が挙げられます。
お墓の場合、墓石の費用の目安はおよそ170万円、墓地の永年使用料金の目安はおよそ100万円、合わせるとおよそ300万円です。それに対し、納骨堂なら1人当たりおよそ50万円と、お墓に比べると大幅に金額を抑えることができます。
また、納骨堂がある場所はほとんどが利便性のよい場所です。
参拝のしやすさにつながり、これも大きなメリットとなっています。
掃除や草抜きなどのメンテナンスが必要なく、無宗教無宗派でも入ることができるというのも特徴です。
納骨堂のデメリットはあるの?
納骨堂のデメリットも把握しておきましょう。
納骨堂には永代供養を行っているところと33回忌までなど遺骨の収蔵期間が設けられているところがあります。
永代供養ならこれから先子孫が途絶えても無縁仏となる心配はありませんが、期限が設けられている場合、その期限を過ぎてそのまま収蔵する場合には更新手続きが必要です。
もちろん、更新手続きには新たに費用が発生することとなります。
また、更新手続きされない場合には、遺骨は供養した後に埋葬され合祀墓となる場合が多いようです。合祀墓となると他の人の遺骨とともに供養されることになるため、遺骨を後から引き取る、移動するなどということはできなくなります。
ただ、従来のお墓であってもいずれは子孫の誰かによって現代多く行われている墓じまいをすることになり合祀されるのには変わらないと言えます。